3:担任二郎登場
この後どうされたか、一部始終をお見せしよう。
「もう、先生決めた。これからは、竜崎ちゃんのペットになるからね。」
「何言ってるんですか?先生は。」
「何って、何で?」
「"何で?"じゃなくて、どうして竜崎のペットなのかに、ついてのことです。」
「何を言ってるんだ、君は?」
「はぃ?」
「毎回、授業中に言ってるじゃないか。忘れてなんか無いよね。」
「そんな事は、個人の話しじゃ無いんですか?」
「それが、駄目なんだよ。爬虫類は僕らにとっては、はるかに上なんだよ。それを忘れてはいけない。」
それ以上は、等も反論出来なくなっていた。さすがに、俺もあそこまで言われたら無理だな。というか、諦めるだろうな。だって、無理だろう。あいつは、常識外れだから。まぁ、嫌みはこの辺にして置こう。やはり、常識外れでも、その辺の知識は豊富だし、それに、担任だからかな。多分。それで等が、何も言い返して来なくなってしまったので、少し言い過ぎてしまった事に気づいたらしく
「スマン。チョと熱くなりすぎた。で、これからどうするんですか、竜崎ちゃん。」
"こりゃダメだわ。少しでも信じた俺が、馬鹿だった。"
溜め息しか、出てこなかった。
「あの、先生?蒸し返すようですが、竜崎の事なんですが、どうするんですか?」
「明日、話せばいい。あっ。後、今日は、竜崎ちゃんと一緒に寝るからよろしくね!」
「ちょっちょっと、あの先生?一緒に寝るって?」
「大丈夫。問題無いから。」
ということで、今日は先生と一緒に寝る羽目に。
"ハァ、なんでこんな目にあわなきゃいけないだよ。"
そして翌日。
目が覚めたら先生は、俺に抱き着きながら、寝言を言っていた。そこで、先生を起こそうと、して、喋ろうとして口を開いたら、ちゃんとした人の言葉で、
「先生。起きてください。」
と、言えた。
「え?声出た。」
「はぇ?誰か呼んだ?ぁっ!失礼致しました。てっ、おぉぉ。人の言葉まで。さすが、竜崎様。」
「あの、先生?」
「何ですか?」
「いや、その様付け、やめてくれますか?」
「そうですか。」
"なんかまずかったかな?"
「分かりました。そう致します。」
そしたら、向こうから等がやって来た。そして先生は、等の姿を見るとすぐさま走って行った。それから、先生が声が出せるようになった事を話したらしく、等とともに、走ってきた。
「竜崎!よかったじゃないか。ちゃんと話せるようになって。」
「あぁ。」
「で、先生。学校の方は、どうするんですか?もうすぐ時間ですよ。」
と、等が言うと、
「え。やばいぞ、時間が。」
といいながら、急ぎ足で学校へと走って行った。そのクラスのみんながやって来た。
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